「できる人」はどこがちがうのか

 
 「できる人」になるためのHowTo本ではありません。「できる人」とはどんな人?をテーマに綴られていきます。本書では「できる人」とは「およそどのような社会に放り出されても生き抜いていける力」を持った人であり、それは「上達の普遍的な論理を技化」している人である。そして、その力を持つには、「まねる力」、「段取り力」、「コメント力」の3つを持った人だそうです。しかし、本書ではほとんど「まねる力」しか出てきません。
 もう一つ大切なキーワードが「スタイル」というコンセプト。最初は人真似かもしれないが、それをアレンジして自分の「スタイル(型)」にまで昇華できれば、領域(他の分野)をまたぎ越して良い影響を与える。「上達の方法」と「スタイル」が身についた人は、応用が利き未知の分野でも直ぐに上達していく。つまり、チョッと捻れば、成功体験は何にでも応用できるってことですね。
 「自分が変われると信じていない方」にかなりオススメ。4〜6章は無くても良い。忙しい方は、エピローグとあとがきだけでも読む価値あると思います。


「できる人」はどこがちがうのか (ちくま新書)

「できる人」はどこがちがうのか (ちくま新書)