ダ・ヴィンチ・コード (下)
まず、サスペンスとして「ぬるいっ!」。謎解きが面白くない。
宗教モノとして見た場合、元々「イエス=神というキリスト教の設定自体に矛盾がある」と思っている自分には、この本に書かれている内容が仮に真実だとしても「そういうことも"当然"あり得るよね?」って感じで特になんてことは無い。聖書自体ヴァチカンに都合の良いように解釈されてきた過去があるのであれば、これが真実だとしても、ヴァチカンによって捻じ曲げられて「無理があるのか無いのか良くわからない、モヤっとした解釈」にされるのがオチだと思う。著者の主張をフィクションにのせて伝えたのであろうが、キリスト教信者でなく、イエスを単なる預言者とみなすユダヤ教信者やムスリムはこの本をどう捉えたかを知りたいところ。多分、こんなの当たり前ジャンって思うのでは・・・・
- 作者: ダン・ブラウン,越前敏弥
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/05/31
- メディア: 単行本
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