フラット化する世界(上)

 今や世界(地球)は丸くなくフラットである。非常にキャッチーコピーであるが、言い換えれば、垂直統合から水平統合への変化は更に加速するということ。
 フラット化の要因はインターネットの普及であるが、その説明が各論すぎ(SMTPTCP/IPの説明は必要ない)散漫になっている。その点では、梅田氏の「ウェブ進化論」を読んだ方はこれを読む必要は無いと思う。
 舞台はインドが主で、今現在バンガロールで何が起こっているか?を知るのには絶好の著書だと思う。
 結局インドの発展は、アメリカ主体のフラット化(時差を利用したBPO)に起因している訳だが、本当にフラットになったとき社会や経済は誰が主導するのだろう。英語圏でない日本はあっという間に置いていかれる気がする。下巻に期待。

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)