社会

最適解とは思えないけど、一つの正解かもしれない。

だから山谷はやめられねぇ―「僕」が日雇い労働者だった180日作者: 塚田努出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2005/12メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (18件) を見る 大学院に籍を置きながら、山谷や飯場で働いた作者のルポルタージュ。格…

コミュニケーション不足が生んだ悲劇

僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実作者: 草薙厚子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 53回この商品を含むブログ (56件) を見る まず、プライバシーの侵害や情報漏洩の部分で言えば…

吹っ切れた?男の逆襲

反転―闇社会の守護神と呼ばれて作者: 田中森一出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 85回この商品を含むブログ (131件) を見る うちの会社の企業ヤクザ?に勧められた本。ちなみに、この人に以前勧められたのは「食肉…

若者はなぜ3年で辞めるのか?

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)作者: 城繁幸出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/15メディア: 新書購入: 17人 クリック: 447回この商品を含むブログ (613件) を見る 久し振りの更新です。 若者が長続きしない原因は…

境界性人格障害=BPD(ボーダーライン・パーソナリティー・ディスオーダー)―はれものにさわるような毎日をすごしている方々へ作者: ポール・メイソン,ランディ・クリーガー,荒井秀樹,野村祐子,束原美和子出版社/メーカー: 星和書店発売日: 2003/04メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 13人 クリック: 76回この商品を含むブログ (25件) を見る

境界性人格障害のターゲットになってしまった人達にとっては必読の本です。 BPDの彼らが周辺事象をどう捉え、どういう思考プロセスでアウトプットしているか?全く見えなかったことはありませんか?その理不尽なアウトプットをどう理解すれば良いのか?言い…

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅作者: Peter Morville,浅野紀予出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2006/04/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 175回この商品を含むブログ (147件) を見る

今後も加速していくであろう「いつでも、どこでも、何でも見つかる」という世界の今と未来予測。Web2.0的な発想だけでなく、探す行為の歴史や心理学的側面からの考察など、記載範囲は多岐にわたる。ただし、訳書ゆえ若干読みづらい。アメリカンジョークが理…

フラット化する世界(上)

今や世界(地球)は丸くなくフラットである。非常にキャッチーコピーであるが、言い換えれば、垂直統合から水平統合への変化は更に加速するということ。 フラット化の要因はインターネットの普及であるが、その説明が各論すぎ(SMTPやTCP/IPの説明は必要ない…

こころの格差社会―ぬけがけと嫉妬の現代日本人

格差が広がってきているのは経済面だけではなく、こころの「あり方」に格差が出てきている。勝ち組は負け組を理解することが必要であり、総て自分の力で勝ち取ったと勘違いしないことが必要だという。しかし、勝ち組が所有する外的要因(収入・地位・学歴)だ…

萌える男

バブル期に構築された「恋愛」を商品として消費する「恋愛資本主義」という価値観。恋愛とセックスがポップ化し、その重さが限りなくゼロに近づいていく。その代替として見直されたのが「純愛」である。しかし、現代に純情な男はもう存在しない。その担い手…

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか

タイトルから想像される内容とは全く異なります。著者は、今の日本の税制の不公平感を説き、所得税ではなく「支出税」(累進課税の消費税のようなもの)を導入したらいかがか?と提案します。前半のサラリーマンの節税方法と、終章あたりの本来の税制のあり…

世界をよくする現代思想

「現代思想は目的をもっているという点で哲学とは異なる。」らしいのだが、同じような内容が反証・反証で堂堂巡りになっているあたりを見ると、専門家でも現代思想と哲学とをキッチリ分けるのは難しいらしい。哲学関連の本は初めて手にとったが、平易な文体…

「かわいい」論

「日本発!Cawaii」を若者視点で軽いタッチで捕らえた解読書。言語学的にみて、他国では日本の「かわいい」に相当する言葉が無いこと。現在の「かわいい」という言葉の意味は、「美しい」よりむしろ「気持ち悪い」に近いことなど雑学として面白い。会社のOL…

日本人のための憲法原論

相変わらずの小室節。憲法を語るのためには宗教、資本主義、民主主義、時代背景などさまざまな事柄を理解しないと、日本国憲法を批判する資格さえないということでしょうか?憲法が国家というリバイアサンを縛る為に存在するなどと考えたこともなかったので…

台湾と中国のこと

日本の植民地であった台湾が親日派であるという事実は、「植民地化は悪である」という一般的な日本人の認識とは対立するものである。中国と日本とに板ばさみにあった台湾のアイデンティティ(認同:自分たちの集団的な同一性を、自分たちとしてきちんと認識…

ドラッカーわが軌跡

ピーター・ドラッカー「通」の人たちに最高のドラッカーと言わせしめる「傍観者の時代」の新訳版。 20世紀とともに生きてきたドラッカーが、若き日々に何を見てきたか?その交遊録を知ることで、「観察者」ドラッカーが如何にして生まれてきたかを知るでしょ…

国家の品格

特別新しいことが書いてるか?というとそうでもないです。飲み屋で60代の部長クラスが酔っ払って、「日本の将来について」建設的でない話をしてるのを隣で聞いている感じ。それでも、これを出版してしまう藤原正彦氏と新潮社はすごいかも。 グローバル化に対…

ネクストソサエティ

すっかりはまってしまったピーター・ドラッカー第二弾。ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる作者: P・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2002/05/24メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 148回この商品…

石の扉

分類は社会で良いのか??? 秘密結社フリーメーソン。ユダヤの陰謀説もありますね。 実はWebページまであったりして、単に異業種交流会?ライオンズクラブと変わらないのかも。入会金約4〜6万円。年会費4〜8千円。 都合の悪い事には「根拠が無い」と言…

「みんなの意見」は案外正しい

表装はかわいいが、内容は硬派。「多様性」、「独立性」、「分散性」、「集約性」が保たれた組織が出す意見は、専門家や偉い人の見解よりも正解に近いそうです。会議で自分の意見を主張しちゃう人にオススメて下さい。ただし、渡し方に気をつけないと、タイトルがタ…

下流社会

格差が広がる中、その格差をも受け入れ許容してしまう新しい層の出現。彼らには「そこから脱しよう」という意欲さえ無い。しかも、親が下流だと次世代も下流になりやすいという。このままでは、どんどん下流スパイラルが進んでしまう。いいのか日本!どうす…