ドラッカーわが軌跡

 ピーター・ドラッカー「通」の人たちに最高のドラッカーと言わせしめる「傍観者の時代」の新訳版。
 20世紀とともに生きてきたドラッカーが、若き日々に何を見てきたか?その交遊録を知ることで、「観察者」ドラッカーが如何にして生まれてきたかを知るでしょう。
 内容的にはドラッカーが若き日に出会った方々(超有名人多し)との交遊録を、チョッと長めのエッセイ仕立てにした感じなので、ドラッカーの他の著書よりは読みやすいと思います。しかし、ほとんどの章のオチがハッピーエンドでは終わらないところが単なるエッセイとは異なり、20世紀初頭のヨーロッパがいかに激動の世界だったかが読み取れると思います。
 世界史に全く興味の無い(日本史もですけど・・・)自分ですが、歴史から読み取れる未来もあることが分かってきました。ヨーロッパの近代史とマルクス主義を理解している方はもっと楽しく読めることと思います。これから勉強します・・・。

ドラッカー わが軌跡

ドラッカー わが軌跡