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“売る力”を2倍にする「戦略ガイド」

知り合いのマーケターオススメの水口氏第一弾。 時代の変遷と共に顧客のニーズも移り変わっていく。当然、過去の成功体験による戦略が通用するわけも無く、売る側の考え方を変えることが必要である。 商品の需要の再定義が必要。商品から顧客を見るのではな…

こころの格差社会―ぬけがけと嫉妬の現代日本人

格差が広がってきているのは経済面だけではなく、こころの「あり方」に格差が出てきている。勝ち組は負け組を理解することが必要であり、総て自分の力で勝ち取ったと勘違いしないことが必要だという。しかし、勝ち組が所有する外的要因(収入・地位・学歴)だ…

萌える男

バブル期に構築された「恋愛」を商品として消費する「恋愛資本主義」という価値観。恋愛とセックスがポップ化し、その重さが限りなくゼロに近づいていく。その代替として見直されたのが「純愛」である。しかし、現代に純情な男はもう存在しない。その担い手…

カラマーゾフと速読

カラマーゾフの兄弟を読んだ辺りから本を読むペースが速くなってきた。確かにあの本は「読む修行」とも言える内容だっただけに、あれを読んだことで読む忍耐力がついた気がする。カラマーゾフを東大生に奨める理由はそこか???

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか

タイトルから想像される内容とは全く異なります。著者は、今の日本の税制の不公平感を説き、所得税ではなく「支出税」(累進課税の消費税のようなもの)を導入したらいかがか?と提案します。前半のサラリーマンの節税方法と、終章あたりの本来の税制のあり…

世界をよくする現代思想

「現代思想は目的をもっているという点で哲学とは異なる。」らしいのだが、同じような内容が反証・反証で堂堂巡りになっているあたりを見ると、専門家でも現代思想と哲学とをキッチリ分けるのは難しいらしい。哲学関連の本は初めて手にとったが、平易な文体…

老人と海

「あとがき」にあるように心理描写というよりは圧倒的な外面描写というのがアメリカ文学の真髄か? サメの襲撃という負けると分かっていても闘わないといけないという「強く生きようとする男の意思」。ハードボイルドです。でもこれって予定説・・・?老人と…

「かわいい」論

「日本発!Cawaii」を若者視点で軽いタッチで捕らえた解読書。言語学的にみて、他国では日本の「かわいい」に相当する言葉が無いこと。現在の「かわいい」という言葉の意味は、「美しい」よりむしろ「気持ち悪い」に近いことなど雑学として面白い。会社のOL…

変身

ある日、突然「虫」になる主人公。家族と意思疎通もできない(相手の言葉の理解は出来る)ままラストへ・・・。 先日、会社の同僚に突然ブチ切れられた自分は会社の同僚がこの本の主人公の「虫」になったように見えた。何かちょっとした出来事で信頼関係を無…

ダ・ヴィンチ・コード (下)

まず、サスペンスとして「ぬるいっ!」。謎解きが面白くない。 宗教モノとして見た場合、元々「イエス=神というキリスト教の設定自体に矛盾がある」と思っている自分には、この本に書かれている内容が仮に真実だとしても「そういうことも"当然"あり得るよね…

ダ・ヴィンチ・コード (上)

いわずと知れたヒット作です。謎はトントン拍子で解かれていきます。逆に、テンポが良すぎて物足りない。感想はまとめて下巻のところで。ダ・ヴィンチ・コード〈上〉作者: ダン・ブラウン,越前敏弥出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/05/31メディア: 単…

何故モチベーションが上がらないか

モチベーションが「上がらない理由」よりも、どうやれば「上げることができるか」が主題となっている。科学的・心理学的な内容というよりも、セルフコーチング本に近い。 平易で分かりやすいが、周りにとらわられず「自分がどうあるべきか」を考えている人間…

日本人のための憲法原論

相変わらずの小室節。憲法を語るのためには宗教、資本主義、民主主義、時代背景などさまざまな事柄を理解しないと、日本国憲法を批判する資格さえないということでしょうか?憲法が国家というリバイアサンを縛る為に存在するなどと考えたこともなかったので…

台湾と中国のこと

日本の植民地であった台湾が親日派であるという事実は、「植民地化は悪である」という一般的な日本人の認識とは対立するものである。中国と日本とに板ばさみにあった台湾のアイデンティティ(認同:自分たちの集団的な同一性を、自分たちとしてきちんと認識…

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

身近な疑問を会計学的に非常に分かりやすく紐解いたベストセラー。内容を書くまでも無いと思います。 本書において、さおだけ屋の潰れない理由は「利益の出し方に秘密がある」と説明さえていますが、エピソード2以降の「連結経営」、「在庫と資金繰り」、「機会…

ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座

井沢元彦氏 世界の宗教と戦争講座の続編。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の代表者が各宗教について語ります。 特筆なのは、ユダヤ教のRabbi Marvin Tokayer氏のイスラエルに対する想い。宗教オンチな自分は、「元は同じ神なんだから仲良くやれば良いじゃ…

日本人のためのイスラム原論

日本語がチョッとおかしい小室直樹氏にしては読みやすいが、キリスト教徒に対して"奴等"的な発言も多いので眉をひそめる部分もある。 井沢元彦氏の「世界の宗教と戦争」75%+小室直樹氏「数学嫌いな人のための数学―数学原論」25%でこの著書はできている。イ…

ドラッカーわが軌跡

ピーター・ドラッカー「通」の人たちに最高のドラッカーと言わせしめる「傍観者の時代」の新訳版。 20世紀とともに生きてきたドラッカーが、若き日々に何を見てきたか?その交遊録を知ることで、「観察者」ドラッカーが如何にして生まれてきたかを知るでしょ…

世界の宗教と戦争講座

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、神道、儒教を著者なりの切り口で簡潔にまとめられている。上記の宗教の教義・生い立ちについて非常に分かりやすく書かれており、その対比として日本では宗教が発達しなかったのかについても言及されている。一般的…

人はなぜ宗教を必要とするのか

ムラ社会の「和」を大切にしてきた日本では、「創唱宗教」はムラの「和」を乱すものとして受け入れられてこなかった。しかし、お盆に先祖の魂か帰ってくるだとか、ご先祖様の墓参りといった「自然宗教(民族宗教)」を信じており、「無は真理」であるという…

カラマーゾフの兄弟(上)

ブックオフで買ってきた原卓也氏版 上巻最後の「大審問官」噂どおりスゴイです。文学なんて読んだこと無いので比較のしようが無いのですが、絶対的にスゴイと思います。僕のボキャブラリーでは表現できません。朝の電車で読んでいたら、その日の仕事が手がつ…

プロフェッショナルの条件

すっかりはまってます。ピーター・ドラッカー。 来るべき知識社会に個人はどう対応していくべきか?プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))作者: P・F.ドラッカー,Peter F. Drucker,上田惇生出版社/…

国家の品格

特別新しいことが書いてるか?というとそうでもないです。飲み屋で60代の部長クラスが酔っ払って、「日本の将来について」建設的でない話をしてるのを隣で聞いている感じ。それでも、これを出版してしまう藤原正彦氏と新潮社はすごいかも。 グローバル化に対…

キリスト教を問いなおす

9.11後に書かれた本書であるため、キリスト教とイスラム教の対立についてもう少し突っ込んだ内容を期待したが・・・。 「平和を説くキリスト教が、なぜ戦争を引き起こすのか」という問いに対し、十字軍の遠征やインカへの侵攻などにおける残虐行為は、キリス…

ネクストソサエティ

すっかりはまってしまったピーター・ドラッカー第二弾。ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる作者: P・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2002/05/24メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 148回この商品…

ドラッカーの実践経営哲学

お恥ずかしいことにピーター・ドラッカー初めて読みました。いつも本は付箋をつけながら読んでいきますが、付箋足りないぐらいです。図書館で借りてきましたが、Amazonで買って手元に置いておきます。 「顧客」とは?顧客にとって「商品の価値」とは?企業が…

グーグル

梅田さんが言う「あちら側」が、我々の生活・ビジネスにどれだけの影響力を与えているか?「今」を分かりやすく語ってあります。半年後に読んだらもう古いかもしれません。グーグルがライバル会社だと気付いていない、広告会社勤めの知人におすすめ。 「巨大…

勉強力をみがく

前半に総論を語り、後半で細かすぎる各論に入る本と異なり、各章各章で山があるので飽きることなく読める(これも抽象を先に書かないという、筆者の戦略らしい)。平易ではあるがピピっとくる所が多い。 認識離散は創造的思考により統合することができる。 …

お払い箱のビジネスモデル

ビジネスモデルには賞味期限が存在し、ビジネスモデルを革新できない企業は衰退する。11業界に絞り業界の構造変化がどのようにもたらされたのか、「勝ち組み企業」の秘密がうまくまとめてある。ペーパーバックだけあってデータも新しい。 しかし、ドッグイヤ…

詳細RSS

平易で読みやすい。簡単な歴史もあって読み物としてもすらすら読める。技術者向け。「XMLどころかHTMLも理解していない」自分でもある程度わかるぐらいだから、RSSの入門書としてならオススメできるのではないか?使えるかどうかはこれから試してみます。 カ…